映画にもなった山本文緒さんの著書。
母親と娘の確執が土台になっていると知って
怖いような気持ちが重なっていたけれどやっと読んだ。

そうかぁ。。
やはり親子連鎖があったりするんだ。
もしも私にも娘がいたら…あり得る事だったのかな。
主人公の有り様を、他人事にはできない自分がいたりした。

母を反面教師にして、子育てをしたつもり。
でも、長男が5才児ころまではかなり厳しいしつけだったりした。
手をあげる事もお風呂場に閉じ込める事もあった。
20時就寝、テレビは30分番組を1日2作まで。
そして就寝の時は絵本を1册読み聞かせしていた。
かくありたい母親像をかろうじてそこで演じていたのかな。
でも長男はバランスを崩していたんだろう。
肥満児まではいかないけれど太めだったし、
一人っ子のせいか協調性に欠けるようなこともあって、
保育園で年中さんになった頃、保母さんに忠告されたりした。
『○ちゃんは子供らしさをいっぱい持ってるよ』
と褒めてくれた年少さんの時の保母さんに相談して、
3才児までの子育てを見直した。
子供はしっかりと抱き締めてもらう時期があって
自分から親離れしていくものだと教えてもらう。

確かに長男を抱き締める時は殆どなかった。
まだやりなおせるとの助言に従って、
連日ひざに長男をのせてしっかりと抱き締める。。
やはり恥ずかしい事に自分との戦いだった。
「○くん、だぁいすき」言葉をかけて長男に頬擦り。。

そう…
あの時、子供と向き合う事の大切さを知った。
抱き締めるという行為の重要性も知った。
・・母に抱き締められた記憶のない私だけれど
だから、なおさら…大切さを知ったのかな。

きっとあの時、自分の中で母を断ち切ったのだ。
母のような接し方はしないと心に決めたのだ。

7才違いで弟が生まれたときも、
長男に淋しい思いはさせまいと気負っていたなぁ。。





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