あっと言う間に時は過ぎ…

泣いたせい？なのか彼のしぐさが優しくて
泣いたせい？なのか私の心も落ち着いて
ベッドから抜け出た午前10時…

あと9時間だね
今日は美術館に行くから部屋での時間は5時間

シャワーをあびて洗った髪
彼と付き合ってから伸ばしはじめて
顎のラインだったボブが今はシャギーの入った胸までの長さ
別れの言葉は『髪を切ったら』にしてなんて
覚えてなんていないだろうな
「夏のためにゆるくパーマかけていい？」
彼に承諾をとる気持ちが言葉になってふわふわ
夏に来る時は、ちょっと変身してるよ

彼の地域では放送してないドラマを撮ったビデオ
昨日は酔って寝ちゃったから途中からだね
彼の腕にからまって、彼の指にからまって
ドラマを観ながら時計とにらめっこ

「3時には出ないとな」
声を聞きながら、そっと枕の下に香りを吹きかけて
私の夢をみてねと願いをかける

しっかりと準備をして、あとは口紅だけ
いつものように彼に背伸びして最後のKiss
…何故か今日はいつもよりあまあまだね

美術館をゆっくり廻って、
キッズコーナーでちょっとはしゃいで、
街の駐車場のエレベーターでせがんだKiss
はにかんだ彼を見上げるしあわせ…

あっという間に時間が過ぎて
搭乗10分前の握手が最後のぬくもり
「今回もいっぱいわがままさせてくれてありがと」

48時間のふたりの恋物語でした

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昨夜の続きは秘密メモです